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数試合分の価値 [国内ボクシング]



1R

早速打ち合いが始まった。

木村は打ち合いの中に勝機を見出すのがセオリーなのだろうから
当然として、それを迎撃する田中。

木村は前に出る戦い方を常としているからか、
やや優勢に見えるも田中のパンチも当たっている。


2R

両者左フックの打ち合いで田中の方がヒット。

木村がグラつく。その他の時間は1R同様に木村が
押しているようにみえたがこの1発で田中のラウンド。


3R

木村が前に出るのは変わらないが
田中の迎撃の精度が上がってきた。

田中も木村のパンチをもらってはいるが
手数でも上回っている。



4R

セコンドの指示通りなのだろう、
田中が足のリズムを使いだした。

こうなると全体的に運動量でも
田中の方が上回り、試合を作っているように見える。


5R


やや田中スローダウン。

木村はこれまで通り前進を止めない。
両者上下の打ち分けが見事ながら

やや木村か。


これまで両者ともにかなりのオーバーペースの見える。



6R

両者ともに手が緩む。
中休みのラウンドか。


田中の方の手数が極端に減る。


ちょっと甲乙つけがたいラウンド。

精度で田中か。




7R

木村の方の前進手数ともに明らかに
減ったラウンド。田中の方が前に出る展開。

ラウンド終盤は田中がリズムで回り始めると
木村が追えない場面も。


しかし、ラウンド終了25秒前
木村の良い右のフックが入って

あわやダウンかと思うくらい露骨にグラつく田中。

これまでの優勢は帳消しになるシーン。


木村のラウンド。



8R


田中が足とリズムで距離を保ち始める。

このラウンドは田中の方は
パワーショットもほとんどなく
省エネボクシングでラウンドをコントロール。




9R


8R同様にリズムボクシングの田中。

木村の方は疲れが溜まってきたか
追い足もパンチの威力も落ちてきた。


強いパンチは使わない田中。
ポイントゲームに切り替えたか。




10R


9Rの田中の省エネのリズムボクシングは
木村の方にしても休息になったのか、

開始早々からの木村の攻めは
力強さが戻ってきたように見えるが

田中のコントロールは変わらず。




11R


セコンドに発破をかけられたか
ラウンド早々に打ち合いに持っていく木村。


田中も応戦。


前半同様に近い距離での打ち合いが始まる。


12回戦での11R、
一番気合を入れないといけないラウンドであるのを
両者分かっているようだ。


ラウンド終盤木村が猛攻に出る場面もあったが
パンチの精度で田中か。



12R


ポイントで負けている木村は
開始早々前に出る。

お互いに右の相打ち狙いが3連続したシーンに
会場も沸く。


木村は死力を尽くして手を出している。

最後までいい言い打ち合いだ。







発表されたスコアは


115-113

116-112


の指示を受けた田中の判定勝ち。


ドロースコアは発表されなかった。





私も116-112で田中。



それにしても良い試合だった。



勝敗を分けたのは
ボクシングの幅だろう。


前半の打ち合いの流れを
切り替えれた田中の技量とメンタルは素晴らしい。




「たられば」を言ってもしょうがないが
接近戦での打ち終わりの際に、
木村がダッキングができていれば
被弾が少なかったかも知れない。




1試合で数試合分の価値の試合ってのがあるが
両者にとってこの試合はそうであろう。


良い試合だった。


田中は多くのものを証明した。


これからは名古屋なんかで試合をやってないで
井上同様、世界に出るべきだ。










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